Celebrex(celecoxib)の肺癌予防効果を調べる臨床試験が再開された
Free!University of Texas M. D. Anderson Cancer Centerは、喫煙者または喫煙の既往がある人を対象にしたCelebrex(celecoxib)の肺癌予防効果を調べる臨床試験を再開しました。
M. D. Andersonは、Pfizer社とNational Cancer Institute (NCI) の要請を受けて去年の12月にCelebrexの肺癌予防効果を調べる臨床試験を中断していました。Celebrexを服用すると心臓発作や脳卒中のリスクが高くなると危惧されたためです。
2005年2月に、FDAの諮問委員会はcelecoxibのがん予防効果を調べる試験の継続を支持しました。また諮問委員会はNCIが引き続きこの試験に資金を提供するように勧告しました。
試験の再開にあたっては、celecoxib服用によるリスクを最低限に抑えるためのガイドラインが策定されました。このガイドラインは、高血圧や心循環器疾患を有する患者に対して特に重要です。
被験者の血圧と脂質は頻回にモニタリングされ、少しでも異常が認められたら積極的に治療されます。
再開される試験の治療期間は6ヶ月間です。大腸がんの予防効果を調べる試験で、6ヶ月後に癌につながる兆候が認められることが確認されています。
Celebrexはプロスタグランジンの合成をコントロールしているCOX-2を阻害します。プロスタグランジンはがん細胞増殖作用があると考えられています。
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