遮音ではなく音とともに幼少期を過ごすことで脆弱X症候群の音過敏を癒やしうる
Free!聴覚過敏を特徴の一つとする病気・脆弱X症候群(FXS)を模すFmr1遺伝子欠損マウスの聴覚皮質の分子・細胞・機能状態は遮音環境で育つとより悪化し、音がする中で育つと正常に保たれることが示されました。
FXSが音に過敏なのは脳の聴覚皮質の抑制性神経の減少が原因と考えられており、FXSマウスの遮音は抑制性神経の減少をもたらしました。一方、音がする環境ではそれらの神経は保たれ、脳は正常な反応をしました。
発達期に音を遮るのではなく音と共に過ごすことがFXS患者の音過敏の治療になるようだと著者は言っています。
- Not so quiet, please / Eurekalert
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