炎症性好中球に限って殺すナノ粒子薬を開発〜敗血症や脳卒中マウスに効果あり
Free!炎症性好中球に限って殺してそれらが健康な組織を害するのを防ぐドキソルビシン(DOX)放出ナノ粒子が開発され、その効果がマウス実験で確認されました。
DOXとウシ血清アルブミン(BSA)をヒドラゾン結合して作るこのナノ粒子(DOX-hyd-BSA NP)は活性化好中球で増えるFcγ受容体を介してそれらの細胞内に入り、細胞内の酸性環境に応じてDOXを放出して好中球の散乱や炎症反応を封じます。
DOX-hyd-BSA NPは全身免疫を妨げることなく敗血症マウスの生存を延長し、脳卒中マウスの脳損傷を防ぎました。
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