脳の蛋白質恒常性機構の高ぶりを封じる薬ISRIBでダウン症マウスの記憶が改善
Free!ダウン症では海馬のタンパク質恒常性機構ISR(integrated stress response)が高ぶっており、ISRを誘導するキナーゼ・PKR(二本鎖RNA依存性プロテインキナーゼ)の阻害やISRを阻害するeIF2B活性化低分子化合物・ISRIBはダウン症マウスの脳の蛋白質生成減少を解消し、シナプス可塑性を回復させて長期記憶を改善することが示されました。
ISRをなだめるダウン症治療が可能かもしれないと著者は言っています。
ISRIBやその関連化合物に関する発明はUCSFからGoogle設立のCalico社にライセンスされています。
ISRIBの発見は2013年にeLife誌に報告されています。2013年はCalico社が設立された年でもあります。
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