新型コロナウイルス疾患Covid-19患者初見時の病態は多様で診断は容易ではない
Free!中国の552病院に1月29日までに入院したコロナウイルス疾患Covid-19患者7736人のうち1099人のデータを入手して調べたところ、初見時の症状・重症度・画像所見は多様で診断は容易ではありませんでした。
それら1099人に最も多く認められた症状は発熱で、初見時に44%の患者、入院中には更に増えて9割近く(89%)の患者に認められました。
6人に1人(15.7%)程は重症で、重症患者はより高齢(年齢中央値67歳)で非重症患者より持病をより有していました(39% vs 21%)。
初見時の胸部CTで半数超(56%)の患者にすりガラス様陰影が認められましたが画像所見で異常なしの患者も多く、非重症患者の18%と重症患者の3%はX線やCTで異常がありませんでした。
集中治療室(ICU)への入室率は5%、気管切開を伴う侵襲的人工呼吸率は2.3%、死亡率は他のコロナウイルス感染症・SARS-CoVやMERS-CoVより低いようで1.4%でした。
- ・ ジャーナル > 総合医学誌 > New England Journal of Medicine(NEJM)
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