密集回避やマスク等のCOVID-19への薬物以外の手立てを調べる協力体制が必要
Free!オーストラリアの研究者3人のBMJ誌投稿によると、新型コロナウイルス感染(COVID-19)流行が始まってからClinicalTrials.govに1087ものCOVID-19試験が登録されましたが、価値あるものも散見されるとはいえ多くは小規模過ぎたり仕様に難有りで役に立ちそうにありません。
それに、現在の感染食い止めの主役である薬物以外の手段の試験は殆ど無く、マスクの試験が2つあるのみで、密集回避(social distancing)・隔離の効果や遵守・手洗い・その他の薬以外の手段の試験は見当たりませんでした。
薬の試験には少なくとも7400万ドルもの大金が費やされていますが、幾つかの薬物治療をまとめて調べている英国でのRECOVERY試験や8つのワクチン候補を並行して調べているCoalition for Epidemic Preparedness Innovations (CEPI) のような価値ある共同研究の取り組みは稀です。
ワクチンが無効・効果不完全・先延ばしになる恐れに備え、今の所唯一の手立てでありながら顧みられていない非薬物介入・近づきすぎを極力避けること(distancing)、手洗い、マスク、追跡、環境改善などの研究をまとめて支援する組織をCEPIなどに倣ってすぐに発足させる必要があると研究者は言っています。
- What's the Latest on COVID-19 Medications and Vaccination in the UK? / Medscape
- Coronavirus drugs trials must get bigger and more collaborative / Nature
- Covid-19 roundup: Counting 1,087 trials for coronavirus, R&D experts say much of it is a complete waste / Endpoints
- BMJ, Nature warn against 'sabotaging' COVID-19 response with poor and 'chaotic' trials / FierceBiotech
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