高齢者の血液に蓄積するメチルマロン酸が癌細胞を転移しやすくする
Free!蛋白質や脂質消化の副産物・メチルマロン酸(MMA)が高齢者の血液に蓄積し、癌を転移しやすくするらしいと分かりました。
MMAが高濃度の高齢者の血清を癌細胞に与えると転移特徴を備え、その変化はMMAが未知の経路を介してTGF-β2やSOX4の発現を促すことで生じると示唆されました。
高齢者の血清に存在する脂質塊がMMAを血中から連れ出して癌細胞内に送り込むことも判明しました。その脂質塊の出処やMMAを細胞内に送り込む仕組みはこれから調べる必要があります。
今回の試験に参加したMMA高濃度の人の誰も癌を有しておらず、MMAはどうやら癌の開始ではなく癌を体のあちこちに広めることに特化しているようです。もし今後の試験でMMAの作用が確かに癌転移に限定されることが示されれば、MMAはすでに知られている老化関連癌誘発因子の多くと一線を画します。
やがてMMA阻害剤が作られたとしていつ服用すれば良いかが更なる研究で明らかになるかもしれません。
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