喘息の重傷度を規定する遺伝子が見つかった
Free!発現レベルが高いバージョンのmacrophage migration inhibitory factor (MIF) という遺伝子を有すると、喘息がより重症化すると分かりました。
Yale Universityの研究者等がPNAS誌に発表した研究成果です。
ダブリンの中等度〜重度の喘息患者151人を対象にした調査の結果、MIFの発現レベルが低い患者では喘息症状が軽度である場合が多くなっていました。
また、喘息発作を誘発する実験をしたところ、野生型マウスに比べてMIF遺伝子を欠いたマウスでは肺の炎症や下気道の過剰反応が抑制されました。
この結果から、MISレベルを低下させる薬剤は喘息の症状緩和薬として有望と考えられました。
- Gene that controls the severity of asthma identified / EurekAlert
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