緑茶のポリフェノール・EGCGはアルツハイマー病を防ぐ
Free!緑茶の主用ポリフェノール・(-)-epigallocatechin-3-gallate (EGCG) はアルツハイマー病の原因と考えられているAβの蓄積を防ぐと分かりました。
細胞実験とマウスの実験から、EGCGはAβの生成を抑制して老人斑の形成を予防する作用があると分かりました。Aβの前駆物質・APPを過剰発現するマウスの実験では、EGCGを注射すると老人斑の形成が54%抑制されました。
ところで、緑茶に含まれるフラボノイドはEGCGの抗Aβ作用を抑制します。したがって、緑茶を飲めばアルツハイマー病が防げるとはいえないようです。
この研究を実施したDoug Shytle氏は次のように言っています。「選択的にEGCGを濃縮しないと、他のフラボノイドの阻害作用を克服できないでしょう。純粋なEGCGを含む新しいサプリメントは、アルツハイマー病治療において非常に有益でしょう。」
マウスの実験で効果が得られたEGCGの量をヒトに換算すると1500-1600mg/日です。ボランティアを対象にした試験で、この量は安全であることが確認されています。
研究者らは、経口のEGCG投与でも老人斑を抑制し、記憶機能の障害を防げるかどうかをマウスで実験するつもりです。
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