冷蔵・冷凍技術の発達がクローン病の爆発的な発病率増加を招いた?
Free!「20世紀のクローン病の爆発的な発症率増加は冷凍庫・冷蔵庫・冷蔵輸送などのコールド・チェーンの発達と相関しており、クローン病は低温細菌(psychrotrophic bacteria)への過剰な免疫反応が原因で生じている」という仮説がパリの研究者等によって提唱されています。
2003年12月13日のLancet誌に発表された仮説です。
低温細菌はクローン病病変部位からしばしば検出されます。研究者等は、コールド・チェーンの発達によって蔓延した低温細菌に対する過剰な免疫反応がクローン病の原因ではないかと考えています。ただし仮説であって実証されているわけではありません。
クローン病の発病には様々な要因が関与することが知られており、「これだ」と断定することはできないと主張する研究者もいます。
- Got Crohn's? Maybe the Fridge is to Blame / HealthDay
2019-11-15|クローン病
+ マクロファージ内で休むクローン病関連大腸菌に抗生剤が平気な面々が集う
2019-03-31|クローン病
+ バイオシミラーCT-P13のクローン病治療がinfliximabに劣らないことをPh3で確認
2018-01-16|クローン病
+ LRRK2遺伝子変異2種がパーキンソン病との関連と同じ方向性でクローン病と関連
2017-11-21|クローン病
+ 腸内細菌のウレアーゼの炎症性腸疾患への寄与が示唆された
2017-11-06|クローン病
+ 腸炎症指標も加味した抗TNF薬治療強度引き上げでクローン病治癒率がより改善
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。