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rituximab(リツキシマブ)はステロイド耐性の慢性GVHDに効果がある

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2006-03-27 | コメント

慢性の移植片対宿主病(GHVD)の病理にはB細胞が関与していると示唆されています。というのも、Y染色体がコードしている性不一致のマイナーHLA抗原に対する抗体生産と慢性GHVDが関与するという証拠があるからです。


そこで、Dana-Farber Cancer Instituteの研究者等は、ステロイド耐性の慢性GHVD患者を対象にして、rituximab(リツキシマブ)を用いた抗B細胞治療の第1/2相試験を実施しました。

この第1/2相試験の結果がBlood誌に発表されています。

31人に対して合計38サイクルのrituximab治療が施されました。奏効率は70%であり、2人のGVHDが完全寛解しました。治療への反応は、皮膚と筋骨格系に症状を有する患者に限られていました。治療効果は、治療終了後1年後まで持続しました。

T染色体がコードしているマイナーHLA抗原に対する抗体タイターは低下し、低値のまま推移しました。一方、感染性抗原に対する抗体は安定または上昇しました。

このことから、リツキシマブによる抗B細胞選択的治療は、ステロイド抵抗性の慢性GVHD患者に対して有用と考えられました。

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