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PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

オレキシンは投与方法に気を使うことなくナルコレプシーを治療できる

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2004-03-23 | コメント

ナルコレプシー患者は脳脊髄液中でオレキシンという神経ペプチドの量が低下していることが知られています。これは視床下部にあるオレキシン生産神経の脱落が原因と考えられます。


オレキシン生産神経を除去したナルコレプシーモデルマウスの脳にオレキシン生産遺伝子を導入したところ、マウスは脱力発作がなくなり、REM睡眠異常が治まり、正常な覚醒状態を保つことが確認されました。またオレキシンを投与した場合でも覚醒時間が3時間増え、脱力発作がなくなりました。

この結果から、時間によって量を調節したり、ある部分に的を絞って注入することなく、オレキシンまたはオレキシン類似物質はナルコレプシーを治療できる可能性があるとわかりました。

2004年3月16日のPNAS誌オンラインバージョンに発表された研究成果です。

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