多発性硬化症の新たなバイオマーカーが見つかった
Free!多発性硬化症患者29人、横断性脊髄炎患者27人、HIV感染患者50人、その他の神経疾患患者27人の脳髄液を比較した結果、多発性硬化症に特有のタンパク質断片が同定されました。
このタンパク質断片・12.5kDaはシスタチンCという13.4kDaのタンパク質の分解産物です。解析の結果、12.5kDaは多発性硬化症患者の2/3に認められました。
シスタチンCは、カテプシンを含むシステインプロテアーゼの阻害物質です。カテプシンには髄鞘を分解する作用があります。
多発性硬化症患者と多発性硬化症ではない人の脳髄液中のシスタチンCレベルに差はありませんでしたが、多発性硬化症患者では13.4kDaに比べて12.5kDaのタンパク質の割合が高くなっていました。このことから、12.5kDaのタンパク質断片を用いて多発性硬化症のサブグループを同定しうると分かりました。
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