口腔から子宮に微生物が移行することがはじめて証明された
Free!子宮内感染は早産の原因となります。子宮内感染の原因となる感染性の生物は主に膣経由でもたらされますが、体のほかの部分を起源としてもたらされる場合もあります。
口腔の微生物が妊娠中の子宮に移行する可能性がありますが、その移行の直接証拠は存在しません。
このたび、実験室では培養することが出来ないバクテリアを検出できる新しいDNAフィンガープリント技術を用いて妊婦34人を検査したところ、1人の女性において、完全に同じ配列を有するBergeyellaバクテリア(AF14)が羊水中と口腔から検出されました。このバクテリアは膣中からは検出できませんでした。
この結果から、このBergeyellaバクテリアは、膣を経由せずに口腔から子宮に移行したと考えられました。
今回の実験結果は、口腔-子宮の微生物移行が存在することの初の直接証拠です。
この結果から、未培養のバクテリアが、早産を引き起こす日和見病原体になりうると分かりました。
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