コーヒーで冠疾患のリスクは上昇しない/20年間のプロスペクティブコホート試験
Free!心血管疾患または癌の既往がない男性44,005人と女性84,488人を対象にした20年間(1980年-2000年)のプロスペクティブコホート追跡調査の結果、1日6杯以上コーヒーを飲んでも冠疾患(CHD)のリスクは上昇しないと分かりました。
コーヒーの摂取量が1杯/月未満であった男性と比較したコーヒの摂取量が4杯/週、5-7杯/週, 2-3杯/日, 4-5杯/日, 6杯/日以上であった男性の冠疾患の相対リスクは1.04 (95% CI:0.91 to 1.17), 1.02 (0.91-1.15), 0.97 (0.86-1.11), 1.07 (0.88-1.31), 0.72 (0.49-1.07; P for trend=0.41) でした。
同様に女性では、0.97 (0.83-1.14), 1.02 (0.90-1.17), 0.84 (0.74-0.97), 0.99 (0.83-1.17), 0.87 (0.68-1.11; P for trend=0.08) でした。
喫煙状況、アルコール摂取量、2型糖尿病歴、BMIで階層化しても、同様の結果となりました。また、最も直近のコーヒー摂取量と冠疾患の関連について調べてもコーヒーの冠疾患リスク上昇作用は認められませんでした。
2020-03-31|冠動脈疾患
+ 安定冠疾患をすぐに外科治療しても心血管一大事は減らず〜但し体調は若干改善
2019-09-30|冠動脈疾患
+ 後の心血管一大事と関連する冠動脈の脂肪過剰巣を近赤外分光法で検出しうる
2019-09-30|冠動脈疾患
+ 左冠動脈主幹部狭窄のXIENCEステントの5年間転帰はCABGと引き続き変わらず
2019-09-03|冠動脈疾患
+ 左主冠動脈病変以外の多枝病変のCABG治療の生存はPCIに勝る/SYNTAX試験解析
2019-06-20|冠動脈疾患
+ 安定狭心症患者の非侵襲性MRI検査は転帰の犠牲なく血行再建の出番を減らしうる
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。