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長期的なインターフェロンβ-1a療法は再発寛解型MSに有効

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2006-10-20 | コメント

PRISMS試験(Prevention of Relapses and Disability by Interferon beta-1a Subcutaneously in Multiple Sclerosis study)に参加した患者を8年間追跡し、再発寛解型多発性硬化症(RRMS)に対するインターフェロン(IFN)β‐1a皮下注射(s.c.)治療の安全性、臨床転帰、MRI所見を検討した成果が2006年9月のNeurology誌に発表されています。

PRISMS試験のオリジナルコホートの560例は、IFNβ-1a 44μgまたは22μg 週3回(TIW)投与群とプラセボ群に無作為に割り付けられました。試験開始から2年後、プラセボ群をIFNβ-1a投与群に再割り付けし、盲検試験がさらに4年間継続されました。

試験参加者は、試験開始時から7-8年後に長期フォローアップ外来(LTFU)を受診することになっていました。

LTFUを受診したのはオリジナルコホートの68.2%(560例中382例)であり、そのうち、72.0%(382例中275例)がLTFU 時点でIFNβ-1a s.c. TIWの治療を受けていました。

試験開始2年後にIFNβ-1a投与群に割り付けられた患者と比べて、試験開始時にIFNβ-1a、44μg s.c. TIW投与群に割り付けられた患者は、最大8年後までの観察で障害の進行度、再発率、疾病負担が低くなっていました。

この研究成果から、治療開始が遅れた場合と比べて早期からインターフェロンβ-1a皮下注療法を週に3回受けたRRMS患者では持続的な奏効が期待できると示唆されました。この治療による効果は高用量でさらに顕著でした。

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