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Valeant社 カナダでのXyremの販売権をJazz社からライセンス

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2007-01-13 | コメント

2007年1月12日、Valeant Pharmaceuticals社は、ナルコレプシーにおいて発現する消耗性の症状・脱力発作の治療薬としてXyrem(sodium oxybate、GHB)をカナダで販売する権利をJazz Pharmaceuticals社からライセンスすることで合意したと発表しました。

この提携の下で、Valeant社はJazz社にアップフロント契約金を支払います。また、カナダでの売り上げに応じて支払いをします。

Xyremはカナダで唯一の脱力発作の承認薬です。Valeant社は2007年中旬には神経領域営業部門を介してXyremの販売を手がけていく予定です。

ナルコレプシーは何の前触れも無く突発的に数分から数秒の間意識を失ってしまう症状で、アメリカ国内で12万人がこの症状に悩まされているとされます。

ナルコレプシーの患者には、快感、怒り、興奮などの精神が興奮した状態の時に、体のある部分(あご、足、手等)または体全体が脱力してしまうなどの症状がよくおこります。これを脱力発作といいます。Xyremはこの症状を防ぎます。

Xyremの有効成分・GHBには運動、性欲を亢進させたり、睡眠を補助する作用があります。1990年代初頭には、運動を亢進させる作用から痩せ薬として人気がありました。しかし、睡眠補助作用を悪用してレイプに使用する輩が後を絶たず、また、乱用による副作用が頻発したことから、この薬剤は長らく販売中止の状態にありました。

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