GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

Valentis社 末梢動脈障害患者を対象にしたDeltavascの第2相試験結果を発表

Free!
2004-09-30 | コメント

2004年9月29日、Valentis社は末梢動脈障害患者を対象にしたDeltavasc(血管新生作用があるDel-1遺伝子入りのPINCポリマー)の第2相試験結果を発表しました。残念ながら、プライマリーエンドポイント(投与90日時点での運動耐容能の改善)を達成できませんでした。


第2相試験ではDeltavascとPINCポリマーだけの場合(コントロール)の効果を比較しました。その結果、DeltavascもPINCポリマーも運動耐容能を改善しました。しかしDeltavascとPINCポリマーで有意差がつきませんでした。

本当はDeltavascの効果を確かめるための第2相試験でしたが、試験の結果、PINCポリマーの末梢動脈障害の改善効果が検証された格好となりました。つまり今回の試験では、血管新生作用があるDel-1遺伝子は余分だったことになります。

この結果をうけて、Deltavascの研究を引き続き進める一方で、DeltavascではなくPINCポリマーの効果を確かめる第3相試験をValentis社は実施する予定です。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。