Biogen Idec社とElan社 販売停止中の多発性硬化症治療薬・TYSABRI (natalizumab) の第3相試験 結果を発表
Free!2005年4月12日、Biogen Idec社とElan社は販売停止中の多発性硬化症治療薬・TYSABRI (natalizumab) 単剤の2年間の第3相試験 (AFFIRM) 結果を発表しました。
脳の感染症で患者が死亡したことを受けて、TYSABRIは2月に販売停止となりました。
AFFIRM試験には多発性硬化症患者942人が参加しました。Tysabriはプラセボに比べて疾患の重傷度が42%低下しました。また再発を67%抑制しました。
2年後、プラセボ投与患者では29%が症状が悪化していましたが、Tysabriで悪化したのはわずかに17%のみでした。また、脳の障害部位もプラセボでは悪化していましたが、Tysabriでは逆に改善していました。
完全な試験結果はAmerican Academy of Neurologyの学会で発表されました。
副作用も主に軽微で、重篤な感染症はTysabriで3.2%、プラセボで2.6%発現しました。Tysabriに対する抗体は9%に出現し、そのうち6%は試験期間を通じて持続していました。
2020-07-03|多発性硬化症
+ ミエリン蛋白質PLP1抑制薬でマウスのペリツェウス・メルツバッハー病が解消
2020-05-21|多発性硬化症
+ Oscine社が開発している前駆グリア細胞の移植でマウスの多発性硬化症が改善
2020-03-26|多発性硬化症
+ Novartisに先を越されたBMSの多発性硬化症薬ZEPOSIAを米国FDAが承認
2020-02-09|多発性硬化症
+ メチオニン制限で多発性硬化症等の炎症/自己免疫疾患の発症/進行を食い止めうる
2019-12-18|多発性硬化症
+ お金の管理が苦手な多発性硬化症患者は遂行機能が弱く、うつ症状がより酷い
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。