食虫性の菌類でマラリアの伝染を予防
Free!食虫性の菌類・Beauveria bassianaはマラリアを媒介する蚊を殺します。げっ歯類のマラリアモデルを用いた実験で、この菌を飼育カゴに予めスプレーしておくと、マラリアの伝染を98%予防できるという結果が得られました。
マラリアが蚊の体内で感染可能なレベルになるまでおよそ2週間かかります。実験の結果、この食虫性の菌は、感染後14日以内に90%以上の蚊を殺しました。したがって、吸血後すぐにこの菌を蚊に感染させられれば、マラリアの伝染率を顕著に下げることができます。
実際にアフリカのある村で蚊を食べる菌の効果を試してみたところ、蚊を殺傷する効果が確認できたとのことです(Science, Vol 308, Issue 5728, 1641-1642)。
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