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癌抑制遺伝子・p16はJNKに直接結合することで細胞の癌化を抑制している

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2005-07-12 | コメント

癌抑制遺伝子・p16の不活性化は、メラノーマを含む様々な癌の発現に必須の現象となっています。しかしp16の癌抑制メカニズムは明らかになっていません。


このたび、University of Minnesotaの研究者等が「p16は、JNKに直接結合することにより、紫外線が誘導するJNKによるc-Junリン酸化を阻害する」ことを示す研究成果を発表しました。

c-Junのリン酸化が阻害されるとAP-1活性化が阻害されて細胞の形質転換が抑制されました。

研究者等はp16の作用を真似た低分子化合物をデザインしています。すでに候補物質ができており、今後抗がん作用を確かめていくとのことです。この化合物について、すでにパテントを申請中とのことです。

日本の製薬企業の皆さんには興味のあるところかもしれません。

参考文献
  • The tumor suppressor p16INK4a prevents cell transformation through inhibition of c-Jun phosphorylation and AP-1 activity. Nature Structural & Molecular Biology. Published online: 10 July 2005; | doi:10.1038/nsmb960
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