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アメリカFDA 抗生物質・Baytril(enrofloxacin)の養鶏への使用禁止を決定

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2005-08-01 | コメント

人での耐性を招く危険があることから、アメリカFDAは、Bayer社の抗生物質・Baytril(enrofloxacin)を養鶏に使用することを禁じると発表しました。


FDA長官・Lester M. Crawfordは、2005年9月12日をもって養鶏に対するBaytrilの使用許可を取り下げるように命令しました。

Baytrilは、Ciproと同じ抗生物質群に属します。Crawford氏は、特にカンピロバクター菌感染を懸念しています。カンピロバクター菌による重篤な感染症が増えつつあるからです。この菌がBaytrilに対して耐性を持ってしまうと、他の抗生物質も効かなくなってしまう危険があります。

カンピロバクター菌は七面鳥、鶏の腸に一般的に存在し、通常は何の病気も引き起こしません。Crawford氏によると「耐性菌を増やすだけで、enrofloxacinに鳥の体内からカンピロバクター菌を取り除く作用はない」とのことです。

FDAは、鳥に対するenrofloxacinの使用は禁止しますが、引き続きウシの呼吸器疾患、犬、猫への使用は許可します。

Bayer社はCrawford氏の決定に対して意義を唱えることができます。Bayer社はひとまずCrawford氏と話し合いをするとのことです。

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