キメラ転写因子TCF3-HLFの白血病はヒストンアセチル化酵素EP300阻害に弱い
Free!急性リンパ性白血病(ALL)と関連する異常なキメラ転写因子TCF3-HLFは白血病細胞の500もの調節因子に結合し、100を超える他の蛋白質を従えて数百もの遺伝子を不正に活性化することが示されました。
2つの染色体の融合によってしばしば生じるTCF3-HLFはたとえばMYCエンハンサーに結合し、白血病進展に不可欠なMYCを後ろ盾とする形質転換を促します。
また、TCF3-HLFは遺伝子活性化補助因子p300 (EP300/ヒストンアセチル化酵素) を動員し、それゆえEP300阻害が泣き所となることが判明し、EP300阻害剤A-485は白血病治療効果を有することがマウス実験で確認されています。
2019-12-08|白血病
+ ABT263のような血小板減少の心配不要のBCL-XL分解抗癌剤ができた
2018-12-04|白血病
+ 同種造血細胞移植に伴う移植片対宿主病をサイトカインGM-CSF中和で防げそう
2018-02-12|白血病
+ BCR-ABL陽性白血病の薬剤抵抗性が脱リン酸化酵素PP2A阻害剤で解消しうる
2018-02-01|白血病
+ 急性リンパ性白血病再発成人患者の19-28z CAR T細胞治療の生存中央値約13か月
2017-11-26|白血病
+ (CD4+でなく)CD8+CART細胞はTCRが活性化すると白血病を治療できない
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。