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Schering社 インターフェロンβ-1b (Betaseron)は多発性硬化症の発現を遅らせる

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2005-10-01 | コメント

多発性硬化症の最初の兆候が見られた患者にSchering AG社のインターフェロンβ-1b 250μg(Betaseron)を投与すると、多発性硬化症と診断されるまでの期間を1年間(363日)遅らせられると分かりました。


この試験(BENEFIT)結果はギリシャで開催されている21st Congress of the European Committee for the Treatment and Research in Multiple Sclerosis/10th Annual Meeting of the Americas Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis (ECTRIMS/ACTRIMS)で発表されました。

BENEFIT試験には、多発性硬化症の最初の兆候が認められた患者487人が参加しました。試験開始255日時点で、プラセボグループでは1/4が多発性硬化症(臨床上多発性硬化症と確定)を発現しました。Betaseron投与群で1/4が多発性硬化症と診断されるまでには618日かかりました。2年間の試験終了時点で多発性硬化症と診断された割合はプラセボ投与群で45%、Betaseron投与群では僅かに28%であり、Betaseronを投与すると多発性硬化症の発現が50%抑制できるという結果となりました。

この結果を受けて、Schering社はBetaseronの適応拡大をアメリカとヨーロッパに申請する予定です。

Betaseronの去年の売り上げは7億8200万ユーロでした。

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