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SOX2量に応じて網膜前駆細胞の分化が時間的・空間的に調節されている

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2006-05-18 | コメント

無眼球症または重度の小眼球症の患者のおよそ10%で、転写因子・SOX2遺伝子変異によるハプロ不全が認められます。しかしながら、無眼球症や小眼球症の分子メカニズムや細胞メカニズムはよく分かっていませんでした。

このたび、2006年5月のGenes Dev誌に発表された研究成果から、SOX2量に応じて網膜前駆細胞の分化が時間的・空間的に調節され、網膜前駆細胞の分化異常が小眼球症の重症度と関連すると分かりました。

SOX2遺伝子が変異したマウスは、人の症状と一致した小眼球症を発現し、その重症度は網膜神経の前駆細胞でのSOX2発現レベルと直接的に相関しました。

網膜前駆細胞でSox2を欠損させると、増殖能と最終分化能が消失しました。一方、SOX2の遺伝子発現の低下率を変化させると、網膜前駆細胞の分化異常により、小眼球症の重症度が変化することが確認されました。

また、SOX2活性は、用量依存的な様式で、網膜前駆細胞のNOTCH1シグナル伝達の調節において重要な役割を担っていることが確認されました。

以上より、SOX2用量の厳密な調節が、網膜前駆細胞分化の時間的・空間的な調節に必要とされていると分かりました。

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