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endothelinをターゲットにした分子標的抗がん剤・atrasentanの第2相・第3相試験結果

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2004-06-08 | コメント

前立腺癌から分泌されるendothelinをターゲットにした分子標的抗がん剤・atrasentanの前立腺癌を対象にした第2相・第3相試験結果が2004年のASCOで発表されました。


第2相と第3相試験をあわせて1000人以上が参加しました。第2相と第3相試験のデータを合わせると、atrasentanを服用した患者はプラセボよりも前立腺癌が進行するリスクが20%低下するという結果となりました。

atrasentanは最大の効果は前立腺癌を安定化し、癌の骨転移を抑制することです。これにより痛みを緩和しQOLを向上すると考えられています。

第2相試験には244人が参加し、この結果癌の進行を52%遅らせることができるとわかりました。しかしながら、第3相試験(804人が参加)ではatrasentanの癌の進行抑制効果とプラセボの抑制効果に差はありませんでした。第2相と第3相のデータをあわせると進行抑制で有意差がついたとのことです。

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