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Bausch & Lomb(ボシュロム)社 コンタクトレンズクリーナー・ReNu with MoistureLoc(レニュー モイスチャーロック)の販売中止

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2006-05-16 | コメント

2006年5月15日、Bausch & Lomb(ボシュロム)社は、新型のコンタクトレンズクリーナー・ReNu with MoistureLoc(レニュー モイスチャーロック)の世界市場での全面的な販売終了を決定したと発表しました。この販売終了のニュースを受けて、先月大幅に下落したBausch & Lomb社の株価はおよそ13%上昇しました。

Bausch & Lomb社は先月、ReNu with MoistureLoc使用者においてReNu with MoistureLocが認められたことを受けて、ReNu with MoistureLocのアメリカでの販売中止しました。

ボシュロム社は、特定の例外的な状況で使用したときに、ReNu with MoistureLocに特有の製剤的特徴がフザリウム感染症のリスクを高めうるという見解を発表しています。

レニュー モイスチャーロックがフザリウムへの感受性を高めるという科学的・疫学的なデータを根拠として、ボシュロムは全世界でのレニュー モイスチャーロックの販売中止を決定しました。FDAもこのアクションを支持しています。

FDAは「現時点で入手可能なデータからは、ReNu MultiPlusやReNu Multi-Purposeでは今回のような感染症が生じるとは考えられない」とコメントしています。

これまで、感染症はレニュー(ReNu)ブランド全体の問題ではないかという懸念がありましたが、ボシュロム社は感染症はReNu with MoistureLocに固有の問題であると判断し、FDAもボシュロム社の見解を実質的に支持しました。感染症が特定の商品に限定されたというニュースが市場に好意的に受け止められてボシュロム社の株価が上昇したようです。

今回の問題を受けて、FDAとCenter for Disease Control & Prevention (CDC) は共同でボシュロムの工場を査察しています。この査察の結果は近日中に発表される見込みです。

FDAは今後も、ReNu with MoistureLocに限らずコンタクトレンズ液全般について調査を続けていく予定です。

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