前立腺がんの癌化抑制遺伝子・ATBF1
Free!ヒトの癌では第16染色体の長腕の欠損がしばしば認められます。
2005年3月6日のNat Genet誌に発表された研究成果から、第16染色体の16q22という領域にATBF1という癌化抑制因子が存在するとわかりました。
ATBF1はAFPとMYBの発現を抑制し、CDKN1Aを活性化する転写因子です。ATBF1は正常な前立腺癌には豊富である一方、前立腺癌ではおよそその半分しか存在しません。癌のサンプルを調べたところ、多くでATFB1機能が障害される変異が認められました。またATBF1は細胞増殖を阻害することも確認されています。
この結果から、ATBF1の欠損は前立腺がんの増殖コントロール異常の原因のひとつと考えられました。
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